川崎パパ塾の市川です。
今回は川崎パパ塾の活動に関心を持っていただいた大手家電メーカーよりお招きいただき、色々と意見交換をしてきました。
今回の内容としては、社内のボトムアップ活動で、月1回、様々な団体をお招きし、その団体の課題を異業種の皆様が共有し、アイデアを出し合うもの・・・
そして、様々な社会と繋がりを持つことを目的としています。
さすが大手企業!自己啓発への取組には、関心させられます。
それでは、どのような意見交換ができたのか?ちょっとだけ、ご紹介しますね。
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川崎パパ塾の課題:子育ての「圏外パパ」とは?
川崎パパ塾の目的は「地域でシェアする子育て社会」とし、本ブログでも明確に表現しています。
しかし、川崎パパ塾が抱えている「課題は?問題点は?」という角度からは、意外と考える機会も少なかったのが現状でした。
なので、今回いただいた機会は、川崎パパ塾にとっても、とても良い振り返りの場となりました。
課題と問題点
川崎パパ塾の抱えている課題として今回は「圏外パパ」をピックアップさせていただきました。
このように、どんなに呼びかけても、私達の「思い」が届かないパパを。私達は「圏外パパ」と呼んでいます。
川崎パパ塾は2010年より活動を始めていて「父親の子育て参加」を目的とした講座プログラムを地域のパパ達へ提供しています。
「イクメン」という言葉も、既に世間に出てきており、川崎パパ塾の講座に関心を持ち、ご参加いただくパパ達も、徐々に増えていきました。
そして「パパが変われば、子育てと地域社会が変わる」を合言葉に、より良い地域社会ができていくと信じていたのですが・・
現実は・・・、
児童相談所における虐待相談対応件数は、増加傾向が止まらない現実もあります。
もちろん、児童虐待の相談件数の増加に、パパだけが影響しているとは限りませんが、大きな要因であることには間違いないと考えています。
しかし、一方で子育てに関心のあるパパ達は確実に増えてきていることは、講座に参加するパパ達を通して感じるのも事実です。
そこで川崎パパ塾が関心を持ち始めた問題点は、パパ達の2極化です。
子育てに関心を持たず、様々な呼びかけも届かない、イクメンとは対極にいる「圏外パパ」の存在です。
つまり、川崎パパ塾のような、父親学級を主催する団体は、本来、このような「圏外パパ」に呼びかけるべきなのかもしれません。
ということで・・・、
私達、川崎パパ塾も目的である
パパ主導「地域でシェアする子育て社会」の創造
を実現するため、現在の問題点は・・・、
圏外パパに訴求できていない
よって、そこからの川崎パパ塾の課題は・・・、
圏外パパに「地域でシェアする子育て社会」を訴求すること
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異業種の人から見えた「川崎パパ塾の問題点と課題」
このような川崎パパ塾が抱えている問題点や課題を、今回お集まりいただいた異業種の皆様には、どのように見え?どのような解決策がでてきたのでしょうか?
その一部をご紹介します。
例えばですよ・・・、
学校のおやじの会で飲み会があったとします。たまたま仕事で行けず、その後も誘われるも、何となく行き辛くなってしまった。
周囲からは「あの人は、こう言うことに興味無いみたい」というようなレッテルを貼られてしまう。
そして自分でも「私はこう言う集まりは苦手なのかな~」と暗示をかけているようなことないですかね?
つまり、決して関心がないのではなく、関心が無いというレッテルと暗示が影響しているのでは?
パパに「子育てとか地域とか」、なんか、いきなり感があるんですよね~!まるで「いきなりステーキ」ですよ(笑)!
やっぱり、最初は「お通し」からじゃない?
だから、そんなハードルが高くない、ドン引きされない?色々なコンテンツがあった方が良いかな~
ちょっと思ったんですけど~
川崎パパ塾の発信している周波数って、どうなの?若い世代はFacebookなんて使ってないよ!
つまり発信側の周波数がおかしくない?
ちなみに、パパ塾の「塾」ってなに?圏外パパからすると、ドン引きしないのかな?
ちなみに、川崎パパ塾としては、圏外パパに、講座に参加して欲しいの?
仕事の忙しさや、物理的に講座参加は難しい場合もあるし・・・
川崎パパ塾のホームページを見てもらって「フムフム」と思ってもらうだけでも良いよね~
パパ塾の中からの視点でいえば、パパ塾に来ていない人=圏外パパになっちゃうけど、他の団体に属している人もいれば、どこにも属してなくても家族のこと、地域のことをすごく考えている人だっている。
そう考えると、誰だって圏外パパなんじゃないの?
パパ塾からすごく遠い人を無理に集めるのではなく、圏内に近い人、価値観の近い人から誘っていけばいいのでは?
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川崎パパ塾メンバーより(感想)
年齢も性別も環境も様々な皆さんから、忌憚のない意見を頂けてとてもよい刺激になりました。話し合いの中で印象に残ったのは、参加者の方から頂いた「広げると広がるは違う」というお話し。パパ塾を圏外パパに届けようと「広げる」ことに注力するのではなく、楽しんでいる意見や写真をもっと公表したり、自分達の周りの人達に自分の声で伝えていくことに注力すれば、自然に「広がる」はずと。堅苦しい理由ではなく「なんか楽しそうだったんで来てみました~」と言ってもらえるよう、内容もアピールの仕方も考えていきたいと思います。
あとこんな意見も貴重でした・・・、パパ塾って誰を幸せにするの?パパさん達が集まっているだけでは、ママや子供達をハッピーにできるとは言えないのでは?子供達を交えたイベント、ママさんも参加できるイベントがあるとよいかも。圏外パパにアプローチするには、ママ達のネットワークを活用すべき。もっとママたちにもアピールを。
川崎パパ塾メンバー:森野パパ
言ってしまえば他人事にこれだけ本気に話し合えることに感激です。
一方、圏外パパをどうにかしたいと思っているばずの自分が何をしているのか???廻りの人たちに声かけてますか?と、言われギクッとしました。
だからどうするか?これから考えて行かないとですね。
川崎パパ塾メンバー:野平パパ
圏外パパにもいろいろなタイプがある、だから呼びかけは一様ではなく、フックになるポイントも様々じゃないか、だから色々なコンテンツや仕掛けを多様に用意していく必要があるのでは、という意見はとても参考になりました。
また同じ視点で参加ハードルの低い企画だけでなく、時にはハードルの高い企画も必要なんじゃないか、というご指摘も。
川崎パパ塾メンバー:奥平パパ
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大手家電メーカーの主催者より(感想)
川崎パパ塾の皆様には、今回素敵な機会をご提供頂きまして、有難うございました。
「パパが変われば、子育てと地域社会が変わる」というコンセプトは
とても素晴らしいと思いました。そのような活動を実際の地域で継続的に努力されているパパ塾の皆様から、例えば、地域のパパでも様々なタイプがあり関心を持って頂くことの難しさについて、生のお話しをお聞きして、一緒に議論させて頂くことにより、多くの気づきや学びを得る事ができました。誠に御礼申し上げます。
当会は、地方の過疎問題など、社会課題の勉強会を開催していますが、日本の子供が抱えている教育環境も重要なテーマとしていますので、宜しければ、今後ともパパ塾の皆様とも交流させて頂き、アドバイスなど頂けましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
主催者より
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