カメラの設定からわかる、「家族の姿」とは?:パパカメラ(4)

カメラの設定から見えてくる、「家族の姿」

時々、パパ友、ママ友に、こんな質問を受けることがあります。「カメラの設定はどうしてますか?」
最近のカメラは様々なシチュエーションを想定し、色々な設定がありますが、私は迷わず「P(全自動)」で!とアドバイスしています。(「Auto」などもOK)

プロモデルが被写体の場合

皆様は、撮影中の、プロのモデルの方をご覧になったことはありますか?プロのモデル達は、カメラマン(撮影者)に対し、絶好の角度・ポーズ・表情で、静止します。カメラマンから「もっと、スマイル!」と伝えると、そのモデルの方が持っている、申し分のない笑顔へと、さらに素敵になります。しかも静止し、シャッターチャンスが充分に与えられます。

家族が被写体の場合

一方、家族写真は、どうでしょうか?
奥様や子ども達は、プロのモデルではありません。「もっと、笑って!」と伝えたところで、どこかぎこちない笑顔…。「今のポーズ、いいよ!もう一回お願い!」と伝えると、「どんなポーズ?分からない!」
こんなやり取りが続くと、「もう~、早く撮ってよ~。いつまでやってるの?」こうなると奥様は、撮影には耐えがたい、怒り顔?お子様は、つまらなそうな顔で落ち着きがなくなってきています。

家族と、プロのモデルの違い

①注文した表情(笑顔など)は、ぎこちない
②シャッターチャンスは、1回のみ(リプレイ無し)
③撮影が目的になっていない(他に目的がある)

カメラの設定には、スポーツ、絞り優先などから、最近では、美肌、接写、夜景など様々です。一方、家族写真の特徴は、次やってくる、シャッターチャンスが予測できないこと。そのため事前にカメラ設定をするのは、ほぼ不可能。例え、事前に想定し、家族に注文しても、答えてくれないのが家族と考えましょう。

今回、お伝えしたかったのは、家族写真は、さりげなく撮ること。ポーズや表情を要求するのではなく、ありのままの姿を撮る。なぜなら、カメラは家族時間にとって、あくまでも脇役であり、主役になってはいけません。だから、家族写真は「P」設定をお勧めしています。

 

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