子供が転んだ時は昔から今も変わらず「痛いの痛いの飛んでゆけ~!」と患部を擦るものです。私もつい先日、自転車のペダルに膝をコーン!とぶつけた際には魔法は唱えないものの、顔を赤くし、うずくまりながら反射的に激しく擦りました。この「擦る・触れる」が大切なのです。
原理は、ゲートコントロール・メカニズムで説明されます。ここで関係する感覚の種類は以下の3つ。
①擦る・触れるという感覚の「触圧覚」
②チクッという思わず手を引く痛みの「痛覚(一次痛)」
③ジワジワと鈍くうずく痛みの「痛覚(二次痛)」
感覚の種類によって受容器(感覚のスイッチ)を刺激されてから実際に感じる脳までの伝わる速度が異なりこの中で一番早いのは「触圧覚」。(上から速い順)
痛いときに擦ってあげると触圧覚は痛覚の先回りをして、痛覚の経路を遮断するメカニズムがあるといわれているのです。それに加えて、寄り添って愛情を再確認し、βエンドルフィンという痛みを感じにくくする伝達物質も関与しているかもしれません。(詳しくは、いつになるかわかりませんがハグの回で)
難しいことを書いてしまいましたが、子供にかかわらず、お産や生理痛の時の奥様にも寄り添って、擦ってあげてください。
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※コラム「パパの引出し」 (パパの引出しは、「宝の山」)