秋鹿パパ

第1話:それまでの価値観


「それまで」とは子供が生まれるまでのこと

夫婦お互い仕事をしていて昼間は別々の生活。残業や休日出勤で家を不在にしても特に気にかける必要もなかった。

パートナーとは大人同士の関係で、家庭は大人同士の居場所。
夫婦共稼ぎで所謂DINKSだったから時々外食を楽しむ余裕もあり、週末は寸暇のゆとりを楽しんでいた。

仕事は好きだったとは言わないが、私用より優先することに抵抗は感じなかったし、そう言うものだと思っていた。それに結婚したばかりの頃は大きい仕事を抱えていて殆ど家にいなかった。家にいるのは土日だけで、平日は地方都市でホテル暮らし。結局合計2年間ほどは地方のホテルに住んでいたから実際には新婚早々に単身赴任をしていたようなものだ。

どうやら、
当時の自分は忙しさを充実していたと勘違いしていたフシがある。立派な社畜である。アホである。

30代前半だったこの頃、その忙しさからの反発か、心の中では少しずつ他の仕事がしたいと思うようになっていた。

第2話へ続く

 





-秋鹿パパ

Copyright© 川崎パパ塾(子育てと地域との関わり方が学べるパパ講座) , 2024 All Rights Reserved.